Gentoo Archives: gentoo-commits

From: "Naohiro Aota (naota)" <naota@g.o>
To: gentoo-commits@l.g.o
Subject: [gentoo-commits] gentoo commit in xml/htdocs/doc/ja: metadoc.xml kernel-config.xml
Date: Fri, 18 Nov 2011 14:19:24
Message-Id: 20111118141910.2CF222004B@flycatcher.gentoo.org
1 naota 11/11/18 14:19:10
2
3 Modified: metadoc.xml
4 Added: kernel-config.xml
5 Log:
6 Add new translation kernel-config.xml
7
8 Revision Changes Path
9 1.126 xml/htdocs/doc/ja/metadoc.xml
10
11 file : http://sources.gentoo.org/viewvc.cgi/gentoo/xml/htdocs/doc/ja/metadoc.xml?rev=1.126&view=markup
12 plain: http://sources.gentoo.org/viewvc.cgi/gentoo/xml/htdocs/doc/ja/metadoc.xml?rev=1.126&content-type=text/plain
13 diff : http://sources.gentoo.org/viewvc.cgi/gentoo/xml/htdocs/doc/ja/metadoc.xml?r1=1.125&r2=1.126
14
15 Index: metadoc.xml
16 ===================================================================
17 RCS file: /var/cvsroot/gentoo/xml/htdocs/doc/ja/metadoc.xml,v
18 retrieving revision 1.125
19 retrieving revision 1.126
20 diff -u -r1.125 -r1.126
21 --- metadoc.xml 6 Nov 2011 22:59:37 -0000 1.125
22 +++ metadoc.xml 18 Nov 2011 14:19:10 -0000 1.126
23 @@ -1,6 +1,6 @@
24 <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
25 <!DOCTYPE metadoc SYSTEM "/dtd/metadoc.dtd">
26 -<!-- $Header: /var/cvsroot/gentoo/xml/htdocs/doc/ja/metadoc.xml,v 1.125 2011/11/06 22:59:37 naota Exp $ -->
27 +<!-- $Header: /var/cvsroot/gentoo/xml/htdocs/doc/ja/metadoc.xml,v 1.126 2011/11/18 14:19:10 naota Exp $ -->
28 <metadoc lang="ja" parent="/doc/en/metadoc.xml">
29 <version>1.158</version>
30 <members>
31 @@ -372,7 +372,7 @@
32 <file id="man-guide">/doc/ja/man-guide.xml</file>
33 <file id="info-guide">/doc/en/info-guide.xml</file>
34 <file id="java-upgrade">/proj/ja/java/java-upgrade.xml</file>
35 - <file id="kernel-config">/doc/en/kernel-config.xml</file>
36 + <file id="kernel-config">/doc/ja/kernel-config.xml</file>
37 <file id="zsh">/doc/ja/zsh.xml</file>
38 <file id="change-chost">/doc/en/change-chost.xml</file>
39 <file id="xfce-config">/doc/en/xfce-config.xml</file>
40
41
42
43 1.1 xml/htdocs/doc/ja/kernel-config.xml
44
45 file : http://sources.gentoo.org/viewvc.cgi/gentoo/xml/htdocs/doc/ja/kernel-config.xml?rev=1.1&view=markup
46 plain: http://sources.gentoo.org/viewvc.cgi/gentoo/xml/htdocs/doc/ja/kernel-config.xml?rev=1.1&content-type=text/plain
47
48 Index: kernel-config.xml
49 ===================================================================
50 <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
51 <!-- $Header: /var/cvsroot/gentoo/xml/htdocs/doc/ja/kernel-config.xml,v 1.1 2011/11/18 14:19:10 naota Exp $ -->
52 <!DOCTYPE guide SYSTEM "/dtd/guide.dtd">
53
54 <guide link="/doc/ja/kernel-config.xml" lang="ja">
55 <title>Gentoo Linux カーネル設定ガイド</title>
56
57 <author title="Author">
58 <mail link="dsd@g.o">Daniel Drake</mail>
59 </author>
60 <author title="Contributor">
61 <mail link="curtis119@g.o">Curtis Napier</mail>
62 </author>
63 <author title="Contributor">
64 <mail link="jdr@××××××.net">Justin Robinson</mail>
65 </author>
66 <author title="Contributor">
67 <mail link="rane@g.o">ナ「kasz Damentko</mail>
68 </author>
69 <author title="Editor">
70 <mail link="smithj@g.o">Jonathan Smith</mail>
71 </author>
72 <author title="Editor">
73 <mail link="nightmorph"/>
74 </author>
75 <author title="翻訳">
76 <mail link="blueberrycandle@×××××.com">横田修作</mail>
77 </author>
78
79 <abstract>
80 このドキュメントは手動でのカーネル設定の概念を紹介し、
81 設定時によく見られるいくつかの落とし穴について詳しく述べることを目的としています。
82 </abstract>
83
84 <!-- The content of this document is licensed under the CC-BY-SA license -->
85 <!-- See http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.5 -->
86 <license/>
87
88 <version>1.4</version>
89 <date>2010-03-21</date>
90 <!-- Original revision: 1.8 -->
91
92 <chapter>
93 <title>はじめに</title>
94 <section>
95 <body>
96
97 <p>
98 Gentooでは<e>自動化(genkernel)</e>と<e>手動</e>の2通りを、
99 カーネルのインストールとアップグレードの方法として提供しています。
100 自動化された方法はユーザにとって<e>より簡単</e>であると考えられますが、
101 Gentooユーザの大部分がカーネルの手動設定を選択する背景には、
102 優れた柔軟性、より小さいカーネル、短いコンパイル時間、学習経験、面白みにかけるなどの幾つかの理由があります。
103 </p>
104
105 <p>
106 このガイドでは自動化された方法(genkernel)については記載していません。
107 もしgenkernelを使いカーネルをコンパイルし、インストールするのを選ぶのであれば、
108 <uri link="/doc/en/genkernel.xml">Genkernelガイド</uri><uri link="/doc/ja/genkernel.xml">(日本語訳)</uri>を参照してください。
109 </p>
110
111 <p>
112 設定手順は多くの一般常識と、高いレベルのシステムについての技術的知識に依存しているため、
113 このガイドは最初から最後までの手動設定手順を文書化していません。
114 その代わりに、この文書では手動設定における概念の紹介と、ユーザが直面するよくある落とし穴を詳しく述べます。
115 </p>
116
117 <p>
118 このドキュメントは最近のカーネルを念頭に、最も一般的なコンピュータアーキテクチャに向けて書かれています。
119 幾つか細かい所がより古いカーネルやよりエキゾチックなアーキテクチャとは違うかもしれません。
120 しかし、内容の多くはそれでも役立つでしょう。
121 </p>
122
123 <p>
124 ここで、Linuxカーネルソースをハードディスク上(通常<c>/usr/src</c>の下に)に解凍してあると仮定します。
125 また、<c>menuconfig</c>設定ユーティリティへの入り方と、メニューシステムでの移動の仕方を知っていると仮定します。
126 もしこの段階にまだ達していなければ、他のドキュメントが参考になるでしょう。
127 </p>
128
129 <ul>
130 <li>
131 <uri link="/doc/en/gentoo-kernel.xml">カーネルガイド</uri><uri link="/doc/ja/gentoo-kernel.xml">(日本語訳)</uri>には、
132 Gentooが提供する様々なカーネルソースパッケージのリストがあります。
133 </li>
134 <li>
135 <uri link="/doc/en/kernel-upgrade.xml">カーネルアップグレードガイド</uri><uri link="/doc/ja/kernel-upgrade.xml">(日本語訳)</uri>は、
136 カーネルのアップグレードや、あるカーネルから他のカーネルへの移行について説明しています。
137 </li>
138 <li>
139 <uri link="/doc/en/handbook/index.xml">Gentooハンドブック</uri><uri link="/doc/ja/handbook/index.xml">(日本語訳)</uri>も、
140 カーネルインストールのいくつかの面を記載しています。
141 </li>
142 </ul>
143
144 </body>
145 </section>
146 </chapter>
147
148 <chapter>
149 <title>設定コンセプト</title>
150 <section>
151 <title>規則</title>
152 <body>
153
154 <p>
155 一般的なプロセスはかなりシンプルです。
156 一連のオプションがそれぞれのメニューやサブメニューに分類され表示されます。
157 あなたはシステムに関連したハードウェアのサポートやカーネルの機能を選択するだけです。
158 </p>
159
160 <p>
161 カーネルは最初にmenuconfigを実行したときにソースによって設定される特有の<e>デフォルトの設定</e>が最初から含まれています。
162 そのデフォルトの設定は、大多数のユーザが少ない回数の変更のみで基礎の設定をおこなえるように、一般的に広く機能的です。
163 もしデフォルトで有効になっているオプションを無効にするのであれば、そのオプションの機能、さらにはそれを無効にすることによってもたらされる結果についての充分な理解が必要です。
164 </p>
165
166 <p>
167 もし初めてLinuxカーネルを設定する場合、おそらく保守的になったほうが良いでしょう。
168 あまり大胆にならず、デフォルトの設定に対して可能なかぎり最小限の変更にとどめておくよう心がけるべきです。
169 一部の設定項目はシステムがうまく起動するように、必ずあなたのシステムに合わせて設定しなければいけないことを心に止めておいてください。
170 </p>
171
172 </body>
173 </section>
174 <section>
175 <title>組み込みとモジュール</title>
176 <body>
177
178 <p>
179 ほとんどの設定オプションは、全く組み込まない、カーネル内に直接組み込む(Y)、モジュールとして組み込む(M)の<e>三種類の状態</e>を取ります。
180 モジュールはファイルシステム上の外部に格納されるのに対して、組み込み項目はカーネルイメージ内に項目を組み込みます。
181 </p>
182
183 <p>
184 組み込みとモジュールには重要な違いがあります。
185 いくつかの例外はありますが、カーネルは外部モジュールを必要とするときでさえも、それらを自動的に読みに行くことはありません(ユーザに委ねられます)。
186 システムの他のある一部はロードオンデマンド機能があるかもしれません、また利用可能な自動モジュールロード用ユーティリティもあるとはいえ、
187 直接カーネル内にハードウェアのサポートとカーネルの機能を組み込むことをお勧めします。
188 これによりカーネルは特定の機能やハードウェアのサポートを確保し、必要とされた際には提供することが可能となります。
189 </p>
190
191 <p>
192 もちろん設定のいくつかは、組み込みが絶対要件です。
193 例えば、もしルートパーティションが<c>ext2</c>ファイルシステムだった場合、システムにext2がモジュールとして組み込まれていたらシステムは起動しないでしょう。
194 (システムはext2モジュールを探すためにルートパーティションを見なければなりませんが、すでにext2モジュールがロードできていない限りルートパーティションを見ることができません)
195 </p>
196
197 </body>
198 </section>
199 <section>
200 <title>ハードウェアサポート</title>
201 <body>
202
203 <p>
204 システムの<e>アーキテクチャタイプ</e>の検出を除いては、
205 設定ユーティリティはシステムに現在備わっているハードウェアを確認することを試みません。
206 いくつかのハードウェアサポートがデフォルトの設定にはありますが、
207 あなたはほぼ確実にシステムのハードウェア設定に関連する設定オプションを間違いなく見つけ、選択する必要があるでしょう。
208 </p>
209
210 <p>
211 これは単純にコンピュータに内蔵または接続されているコンポーネントについてそれらを識別する知識が要求されます。
212 ほとんどの内蔵コンポーネントは、小売の製品名よりそれぞれに使われている<e>チップセット</e>を識別する必要があります。
213 </p>
214
215 <p>
216 あなたの助けとなる幾つかのユーティリティがあります。
217 <c>lspci</c>(<c>sys-apps/pciutils</c>パッケージに入っています)はPCIベースやAGPベースのハードウェアを識別します、
218 そしてそこにはマザーボードと、その上に組み込まれているハードウェアも含まれます。
219 <c>lsusb</c>(<c>sys-apps/usbutils</c>パッケージの一部)はUSBポートに接続されているデバイスを識別します。
220 </p>
221
222 <p>
223 現状ハードウェア業界にはいくつもの標準化規格があり、混乱した状況になっています。
224 デフォルトから極端に外れない限り、IDEハードディスクはPS/2やUSBのキーボードやマウスのようにうまく動作するでしょう。
225 標準的なVGAディスプレイのサポートも備わっているはずです。
226 しかしながら、イーサネットアダプタのうような幾つかのデバイスはほとんど標準化されていないので、
227 あなたが使用しているカードでネットワークにアクセスするためにはイーサネットチップセットを識別し、適切なハードウェアサポートを選択する必要があります。
228 </p>
229
230 <p>
231 さらに、デフォルトの設定のままでも幾つかのものはそのまま動作しますが、システムの性能を最大限に引き出すためにはより詳細なオプションを選択する必要があるでしょう。
232 例えば、もし適切なIDEチップセットのサポートを有効にしないのであれば、IDEハードディスクは<e>とても</e>遅いでしょう。
233 </p>
234
235 </body>
236 </section>
237 <section>
238 <title>カーネルの機能</title>
239 <body>
240
241 <p>
242 ハードウェアのサポートと同様に、カーネルに必要なソフトウェア機能の観点から考える必要もあります。
243 このような機能の一つの重要な例はファイルシステムのサポートです。
244 ハードディスク上で使用しているファイルシステム、
245 または外部ストレージで使用されるファイルシステム(例えばUSBフラッシュディスク上のVFATのような)のサポートを選択する必要があります。
246 </p>
247
248 <p>
249 別の一般的な例は高度なネットワーク機能です。
250 もしある種のルーティングやファイヤーウォールを使いたい場合、
251 関連する設定項目がカーネルの設定に含まれている必要があります。
252 </p>
253
254 </body>
255 </section>
256 <section>
257 <title>準備は出来ましたか?</title>
258 <body>
259
260 <p>
261 今私たちはコンセプトについて紹介してきました。
262 あなたはハードウェアの識別を始め、設定メニューを読み、システムに必要なカーネルオプションを選択することが出来るはずです。
263 </p>
264
265 <p>
266 このページの残りの部分はよく混乱しやすい点を明らかにし、ユーザが頻繁に陥る一般的な問題を回避する方法についてアドバイスします。
267 では、幸運を祈ります!
268 </p>
269
270 </body>
271 </section>
272 </chapter>
273
274 <chapter>
275 <title>一般的な問題と混乱する部分</title>
276
277 <section>
278 <title>SATAディスクはSCSI</title>
279 <body>
280
281 <p>
282 多くの近代的なデスクトップシステムは、より古い<uri link="http://en.wikipedia.org/wiki/Parallel_ATA">IDE</uri>(<uri
283 link="http://ja.wikipedia.org/wiki/IDE">日本語版</uri>)バスではなく、
284 <uri link="http://en.wikipedia.org/wiki/SATA">Serial ATA</uri>(<uri
285 link="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%ABATA">日本語版</uri>)バス上に、
286 ストレージデバイス(ハードディスクやCD/DVDドライブ)を搭載しています。
287 </p>
288
289 <p>
290 LinuxでのSATAサポートはSCSIサブシステムの下に存在する<e>libata</e>と呼ばれるレイヤーに実装されています。
291 このためSATAドライバーの設定は、SCSIドライバーセクションにあります。
292 さらに、ストレージデバイスはSCSIデバイスとして扱われるため、SCSIのディスクやCDROMサポートも必要となるでしょう。
293 あなたのSATAハードディスクは例えば、<c>/dev/sda</c>として、
294 SATA CD/DVDドライブは<c>/dev/sr0</c>として認識されるでしょう。
295 </p>
296
297 <p>
298 これらのdriverの大半はSATAドライバーのコントローラ用ですが、libataはSATA用に設計されていません。
299 大部分の標準的なIDEドライバーも近い将来にlibataにポーティングされるでしょう。
300 そして、その時点で上記の配慮はIDEユーザにも当てはまるようになります。
301 </p>
302
303 <pre caption="libataのオプション設定">
304 Device Drivers ---&gt;
305 SCSI device support ---&gt;
306 &lt;*&gt; SCSI device support
307 &lt;*&gt; SCSI disk support
308 &lt;*&gt; SCSI CDROM support
309
310 SCSI low-level drivers ---&gt;
311 &lt;*&gt; Serial ATA (SATA) support
312 <comment>上記のオプションの下に表示される選択肢からチップセットを選択します</comment>
313 </pre>
314
315 </body>
316 </section>
317 <section>
318 <title>IDEチップセットとDMA</title>
319 <body>
320
321 <p>
322 SATAの導入にもかかわらず、IDEデバイスはまだよく使われており、多くのものに依存されています。
323 IDEは非常に一般的な技術ですので、LinuxはまだほとんどすべてのIDEコントローラを、
324 コントローラ向けのオプションを選択することなくそのままサポートしています。
325 </p>
326
327 <p>
328 しかしながら、IDEは古い技術です。そして、元の<e>プログラムI/O</e>(Programmed I/O)の化身で、
329 現在のストレージデバイスへの速いアクセスに必要な転送速度を提供することはできません。
330 一般的なIDEドライバはこのようなPIO転送モードに限られているため、
331 結果としてデータ転送は遅く、データの入出力中はCPU使用率が著しく高くなります。
332 </p>
333
334 <p>
335 1995年以前のシステムを扱う場合を除き、IDEコントローラは<e>Direct Memory Access(DMA)</e>として知られる、代替転送モードをサポートしているでしょう。
336 DMAは非常に早く、CPUの利用はデータ転送が行われる間わずかに使われるだけです。
337 もしあなたが本当に貧弱な汎用システムのパフォーマンスに悩んでおり、さらにIDEディスクを利用している場合は、DMAを使用していない確率が高いです。
338 </p>
339
340 <note>
341 前述のようにIDEドライバー用のlibataも存在しています。
342 もしlibataを使っている場合、以降IDEドライブを含むすべてのドライブはDMAを使用することになります。
343 そのためにいかなる確認や設定も必要ありません。
344 </note>
345
346 <p>
347 もしIDEディスクがlibataを使用していないらば、その時はDMAの使い方を確認し、有効にする必要があるでしょう。
348 </p>
349
350 <pre caption="IDEディスクでDMAが有効かの確認">
351 # <i>hdparm -d /dev/hda</i>
352
353 /dev/hda:
354 using_dma = 0 (off)
355 </pre>
356
357 <p>
358 IDEデバイスでDMAを有効にするには、ただIDEコントローラの設定オプションを有効にする必要があるでしょう。
359 </p>
360
361 <pre caption="IDEコントローラの設定オプション">
362 ATA/ATAPI/MFM/RLL support ---&gt;
363 &lt;*&gt; ATA/ATAPI/MFM/RLL support
364 &lt;*&gt; Enhanced IDE/MFM/RLL disk/cdrom/tape/floppy support
365 [*] PCI IDE chipset support
366 <comment>上記のオプションの下に表示される選択肢からチップセットを選択します</comment>
367 </pre>
368
369 </body>
370 </section>
371 <section>
372 <title>USBバスとコントローラ</title>
373 <body>
374
375 <p>
376 <uri link="http://en.wikipedia.org/wiki/USB">USB</uri>(<uri
377 link="http://ja.wikipedia.org/wiki/USB">日本語版</uri>)はコンピュータを外付け周辺機器に接続するために幅広く採用されているバスです。
378 USBが成功した理由の一つは、プロトコルが標準化されていることです。
379 しかしながら、USB<e>ホストコントローラデバイス</e>(HCDs)は非常に少ない種類ですがコンピュータ上で実装されています。
380 USBホストコントローラには3つの種類があります。
381 </p>
382
383 <ul>
384 <li>
385 <c>UHCI</c>はUniversal Host Controller interfaceの略称です。
386 UHCIはUSB 1.1をサポートしていて、通常VIAやIntelのチップセットをベースにしたマザーボードに見られます。
387 </li>
388 <li>
389 <c>OHCI</c>はOpen Host Controller Interfaceの略称です。
390 OHCIはUSB 1.1をサポートしていて、通常NvidiaやSiSのチップセットをベースにしたマザーボードに見られます。
391 </li>
392 <li>
393 <c>EHCI</c>はExtended Host Controller Interfaceの略称です。
394 EHCIはUSB 2.0をサポートしている唯一のホストコントローラインタフェースで、
395 通常USB 2.0をサポートしているあらゆるコンピュータに見ることができます。
396 </li>
397 </ul>
398
399 <p>
400 ほとんどのシステムは上記の2つのインタフェースタイプ(USB 2.0のEHCIと、USB 1.1のUHCIかOHCIのどちらか)があるでしょう。
401 システムが提供しているUSB HCDタイプのオプションを両方選ぶことは重要なことです。
402 すべてのUSB 2.0デバイスはUSB 1.1と後方互換性があるとはいえ、
403 現在製造されているものであってもUSBデバイスの大部分はUSB 1.1インタフェースをベースにしています。
404 (USBマウスに1.5Mbit/秒の速度が必要ですか?)
405 </p>
406
407 <p>
408 システムに存在するUSB HCDタイプに適合するオプションを選択しなかった場合、
409 デバイスを接続しても電力が得られなかったり、全く反応しない無意味なUSBポートを体験するかもしれません。
410 </p>
411
412 <p>
413 <c>sys-apps/pciutils</c>パッケージに含まれる<c>lspci</c>をうまく使えば、
414 システムに存在するHCDがどれか調べるのを比較的簡単にしてくれます。
415 意図せず一致してしまったFireWireコントローラを無視すれば、システムが必要としているのがOHCIとEHCIのサポートであることを見つけるのは簡単です。
416 </p>
417
418 <pre caption="lspciを使ってHCDタイプを調べる">
419 # <i>lspci -v | grep HCI</i>
420 00:02.0 USB Controller: nVidia Corporation CK804 USB Controller (rev a2) (prog-if 10 <i>[OHCI]</i>)
421 00:02.1 USB Controller: nVidia Corporation CK804 USB Controller (rev a3) (prog-if 20 <i>[EHCI]</i>)
422 01:0b.0 FireWire (IEEE 1394): Agere Systems FW323 (rev 61) (prog-if 10 [OHCI])
423 </pre>
424
425 <pre caption="USB HCDの設定">
426 Device Drivers ---&gt;
427 USB support ---&gt;
428 &lt;*&gt; Support for Host-side USB
429 --- USB Host Controller Drivers
430 &lt;*&gt; EHCI HCD (USB 2.0) support
431 &lt;*&gt; OHCI HCD support
432 &lt;*&gt; UHCI HCD (most Intel and VIA) support
433 <comment>システムに存在するHCDを選択するか、もしわからなければ3つ全てを選択します</comment>
434 </pre>
435
436 </body>
437 </section>
438 <section>
439 <title>マルチプロセッサ。ハイパースレッディングと、デュアルコアシステム</title>
440 <body>
441
442 <p>
443 多くのコンピュータシステムはマルチプロセッサに基づいていますが、必ずしも明らかにそうなっているわけではありません。
444 </p>
445
446 <ul>
447 <li>
448 IntelのCPUの多くは<uri link="http://en.wikipedia.org/wiki/Hyperthreading">ハイパースレッディング</uri>(<uri
449 link="http://ja.wikipedia.org/wiki/ハイパースレッディング・テクノロジー">日本語版</uri>)と呼ばれる
450 CPUがシステムから実際は2つの<e>論理的な</e>プロセッサに見える技術をサポートしています。
451 </li>
452 <li>
453 最近のIntelやAMDのCPUのほとんどは実際にひとつのパッケージの中に、複数の物理的なプロセッサからなっています。
454 それらは、<uri link="http://en.wikipedia.org/wiki/Dual_core">デュアルコア</uri>(<uri
455 link="http://ja.wikipedia.org/wiki/デュアルコア">日本語版</uri>)プロセッサとして知られています。
456 </li>
457 <li>
458 幾つかの高性能なコンピュータシステムは<e>単一</e>のプロセッサを持つシステムに比べて大幅に増加したパフォーマンスを提供するために、
459 特別なマザーボードを備え実際に複数の物理的なプロセッサを持っています。
460 そのようなシステムは安くないので、持っていればたぶん知っているでしょう。
461 </li>
462 </ul>
463
464 <p>
465 これらのケース全てにおいて、最適な性能を得るために最適なカーネルオプションを以下から選択する必要があります。
466 </p>
467
468 <pre caption="マルチプロセッシングのための設定">
469 Processor type and features ---&gt;
470 [*] Symmetric multi-processing support
471 <comment>システムがマルチプロセッサの場合(どのタイプであっても)、上記のオプションを選択します</comment>
472 [*] SMT (Hyperthreading) scheduler support
473 <comment>システムがIntelのハイパースレッディングCPUの場合、上記のオプションを選択します</comment>
474 [*] Multi-core scheduler support (NEW)
475 <comment>CPUがデュアルコアの場合、上記のオプションを選択します</comment>
476 Power management and ACPI options ---&gt;
477 [*] ACPI (Advanced Configuration and Power Interface) Support
478 <comment>上記のオプションは電源管理機能が有効にする場合だけなく、システムのすべてのCPUを有効にするために必要かもしれません</comment>
479 </pre>
480
481 </body>
482 </section>
483 <section>
484 <title>x86のハイメモリサポート</title>
485 <body>
486
487 <p>
488 x86アーキテクチャの32ビットアドレス空間の制限のため、デフォルト設定のカーネルでは896メガバイトまでのRAMしかサポートできません。
489 もしそれ以上のメモリがあっても、ハイメモリサポートを有効にするまでは最初の896メガバイトだけしかみることができないでしょう。
490 </p>
491
492 <note>
493 この制限はx86(IA32)アーキテクチャ特有のものです。
494 他のアーキテクチャは設定の必要なく自然に大量のメモリをサポートしています。
495 </note>
496
497 <p>
498 ハイメモリサポートは小さいシステムオーバヘッドをもたらすため、デフォルトでは有効になっていません。
499 オーバヘッドはより多くのメモリが利用できることによるパフォーマンスを増加と比較したら取るに足らないので、特に気にしないでください。
500 </p>
501
502 <pre caption="x86でのハイメモリサポートの有効化">
503 Processor type and features ---&gt;
504 High Memory Support ---&gt;
505 (X) 4GB
506 ( ) 64GB
507 <comment>システムに4ギガバイト以上のRAMがないのであれば、4GBを選択して下さい</comment>
508 </pre>
509
510 </body>
511 </section>
512 </chapter>
513
514 <chapter>
515 <title>他のカーネル設定ドキュメント</title>
516 <section>
517 <body>
518
519 <p>
520 ここまで、カーネル設定に関して、詳しく述べるわけでもなく一般的な概念と特定の問題について論じてきました(詳細はあなたが見つけてください)。
521 しかし、Gentooドキュメントの他の部分ではテーマ特有の詳細を手元に提供しています。
522 </p>
523
524 <p>
525 そのような特定の部分について設定する際にはこれらのドキュメントを見ることが助けになるかもしれません。
526 しかし、カーネル設定の初心者であるのならば、あまり冒険をしないでください。
527 まず、基本システムが起動させ、動作させることからはじめましょう。オーディオや、プリンタなどのサポートの追加はいつでも後から戻って設定できます。
528 </p>
529
530 <ul>
531 <li>
532 <uri link="/doc/en/alsa-guide.xml">ALSAガイド</uri>(<uri link="/doc/ja/alsa-guide.xml">日本語訳</uri>)は、
533 サウンドカードのサポートについて必要なオプション設定を詳述しています。
534 カーネルの機能は普通組み込みにしたほうがよいですが、ALSAはモジュールとして構築した方がよいという特殊な例外の1つであることに注意してください。
535 ALSAは実際コンポーネントをモジュールとする方が設定がより簡単です。
536 </li>
537 <li>
538 <uri link="/doc/en/bluetooth-guide.xml">bluetoothガイド</uri>(<uri link="/doc/ja/bluetooth-guide.xml">日本語訳</uri>)は、
539 システムのbluetoothデバイスを使うために必要なオプションを詳述しています。
540 </li>
541 <li>
542 <uri link="/doc/en/ipv6.xml">IPv6ルータガイド</uri>(<uri link="/doc/ja/ipv6.xml">日本語訳</uri>)は、
543 次世代ネットワークアドレス体系を利用したルーティングのためのカーネル設定の仕方について記述しています。
544 </li>
545 <li>
546 クローズソースであるnVidiaグラフィックドライバを使って3Dグラフィックス機能向上を図りたいのであれば、
547 <uri link="/doc/en/nvidia-guide.xml">nVidiaガイド</uri>(<uri link="/doc/ja/nvidia-guide.xml">日本語訳</uri>)がシステムで選択するべきオプションと、
548 選択するべきでないオプションを一覧にしています。
549 </li>
550 <li>
551 特に<uri link="/doc/en/power-management-guide.xml">電力管理ガイド</uri>(<uri link="/doc/ja/power-management-guide.xml">日本語訳</uri>)は、
552 CPU周波数スケーリングと、サスペンドとハイバネート機能のためのカーネル設定方法について説明しています。
553 </li>
554 <li>
555 もしPowerPCのシステムを動作させているならば、<uri link="/doc/en/gentoo-ppc-faq.xml">PPC FAQ</uri>(<uri
556 link="/doc/ja/gentoo-ppc-faq.xml">日本語訳</uri>)に、カーネル設定について幾つかのセクションがあります。
557 </li>
558 <li>
559 <uri link="/doc/en/printing-howto.xml">印刷環境構築ガイド</uri>(<uri link="/doc/ja/printing-howto.xml">日本語訳</uri>)は、
560 Linuxで印刷をサポートするために必要なカーネルオプションを一覧にしています。
561 </li>
562 <li>
563 <uri link="/doc/en/usb-guide.xml">USBガイド</uri>(<uri link="/doc/ja/usb-guide.xml">日本語訳</uri>)は、
564 キーボード/マウス、ストレージデバイス、そしてプリンタのような一般的なUSBデバイスを使うために必要な設定を詳述しています。
565 </li>
566 </ul>
567
568 </body>
569 </section>
570 </chapter>
571
572 <chapter>
573 <title>トラブルシューティング</title>
574 <section>
575 <title>設定変更が有効になりません</title>
576 <body>
577
578 <p>
579 ユーザが設定を変更することはとても一般的です、しかしその時以下の処理で小さなミスをすることがあります。
580 彼らは再設定したのではないカーネルイメージで再起動しまい、
581 解決しようとした問題がまだ解決していないことを確認すると、おこなった設定変更が問題を解決しないと断定します。
582 </p>
583
584 <p>
585 カーネルをコンパイルして、インストールする処理はこのドキュメントの範囲外です。
586 一般的な手引きとして<uri link="/doc/en/kernel-upgrade.xml">カーネルアップグレードガイド</uri>(<uri link="/doc/ja/kernel-upgrade.xml">日本語訳</uri>)を参照するべきです。
587 要するに、処理は「設定をおこなう、コンパイルする、/bootをマウントする(まだマウントしていなければ)、カーネルイメージをそこにコピーする、再起動する」です。
588 もしこれら最終段階のいずれかを省略すると、おこなった変更は反映されないでしょう。
589 </p>
590
591 <p>
592 ハードディスクにコピーしたカーネルのコンパイル日時を調べることで、起動したカーネルかどうか確認することができます。
593 アーキテクチャがx86であるとすると、カーネルソースは<path>/usr/src/linux</path>にインストールされます。
594 </p>
595
596 <pre caption="起動したものが変更したカーネルか確認する方法">
597 # <i>uname -v</i>
598 #4 SMP PREEMPT Sat Jul 15 08:49:26 BST 2006
599 <comment>上記コマンドは現在起動しているカーネルがコンパイルされた日時を表示します</comment>
600
601 # <i>ls -l /usr/src/linux/arch/i386/boot/bzImage</i>
602 -rw-r--r-- 1 dsd users 1504118 Jul 15 08:49 /usr/src/linux/arch/i386/boot/bzImage
603 <comment>上記コマンドはハードディスクのカーネルイメージが最後にコンパイルされた日時を表示します</comment>
604 </pre>
605
606 <p>
607 もし上記のコマンドによる2つの時間が2分以上違っていたら、カーネルの再インストールの間に失敗していて、変更をおこなったカーネルイメージから起動していないことを示しています。
608 </p>
609
610 </body>
611 </section>
612 <section>
613 <title>モジュールが自動で読み込まれません</title>
614 <body>
615
616 <p>
617 このドキュメントの最初で述べたように、カーネル設定システムはコンポーネントを組み込む(Y)よりもモジュール(M)を選択することで大きな動作変更を隠すことができます。
618 非常に多くのユーザがこの罠にかかるので、このことは再び繰り返して言う価値があります。
619 </p>
620
621 <p>
622 コンポーネントを組み込みとして選択した場合、コードはカーネルイメージ(bzImage)内に構築されます。
623 カーネルがそのコンポーネントを利用する必要があるときに、ユーザによる介入なしでコンポーネントは初期化され、自動で読み込まれます。
624 </p>
625
626 <p>
627 コンポーネントをモジュールとして選択した場合、コードはカーネルモジュールファイルとして構築され、ファイルシステム上にインストールされます。
628 一般的に、カーネルがそのコンポーネントを利用する必要があるときになっても、利用できません。
629 いくつかの例外を除いて、カーネルは実際これらのモジュールを読み込む作業をしません。
630 この作業はユーザに任されています。
631 </p>
632
633 <p>
634 そして、ネットワークカードのサポートをモジュールとして構築した後、ネットワークへのアクセスを確認できない場合、おそらくモジュールが読み込まれていないでしょう。
635 あなたはこれを手動で行うか、起動時に自動で読み込むようにシステムに設定しなくてはなりません。
636 </p>
637
638 <p>
639 特別な理由がない限り、カーネルが自動的にこれらのことを設定できるように、コンポーネントをカーネルイメージに直接構築し、時間を節約しましょう。
640 </p>
641
642 </body>
643 </section>
644 </chapter>
645 </guide>